通夜の延期はできる、できない?

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通夜の延期はできる、できない?

人が亡くなるとまずはお通夜を行うのが一般的ですが、何かしらの理由があれば通夜そのものを延期できるのでしょうか?
またお通夜の後に通夜振る舞いを行うことがありますが、そのような宴会は必要なのか疑問に感じる人もいると思います。
お通夜の延期や、通夜振る舞いについてを紹介します。

通夜は延期できるの?

通夜は延期できるの?

お通夜を延期することができるのかという点ですが、結論から言えば通夜の延期は可能になります。
もちろんお通夜だけでなくお葬式の延期も可能ですので、台風などの天変地異や体調不良など、何かしらの理由が生じた方は早めに葬儀会社のスタッフへ伝えて延期を決定しましょう。
通常は、お通夜、お葬式、そして火葬の順番で進むところを、延期したときはまず火葬を行い、その後にお通夜とお葬式を行うことになります。
都合や日程にもよりますが、それら全てを別の日に延期することもあるのです。
これは火葬場が予約制になっていることに理由があり、早めに予約をしなければ後に回される可能性があるからです。
また遺体の管理といった件もあり、管理する日程が長くなればなるほど葬儀にかかる費用も膨らんでいきます。

お通夜の延期の実態

お通夜は延期できるのですが、実際はどのようになっているのか気になると思います。
通夜の延期のケースは様々になり、例えば台風の影響もあります。
台風によって火葬場が休業することもありますので、その場合はお通夜やお葬式も延期せざるを得なくなります。
もちろん式だけを先に行い、遺体だけを葬儀会社の遺体安置室などで安置してもらっても構いません。
その他に、喪主や遺族が体調不良などのときにも延期されることがありますが、お通夜が延期になることが多いかと言えば、そこまでではないのが実情と言えます。

たとえ台風がきたり体調が悪かったりした場合でも、そのまま強行して実行するところが多いようです。
お通夜を強行する理由はいくつかあり、例えば通夜を延期する旨の連絡を参列者などにするのが面倒という点もあります。
他には、仕事の都合なども考えられます。
安易にお通夜などを延期してしまうと、遺族側はもちろん参列する側も予定変更などの負担が増えてしまうことがあるのです

参列者の心得

通夜式の延期は可能になり、また延期自体のケースはそう多くはないのが現実です。
以上の点を考慮すると、お通夜自体が延期されることは少ない、と見ていいでしょう。
だからと言って、安心ばかりはしていられません。
いつ式が延期されるかは分かりませんので、参列する方はいつ延期になってもいいような心構えをしておくことが求められます。
式が延期すると、仕事などの日程も変更しなければいけません。
どうしても変更できないときは仕方ありませんが、お通夜やお葬式の予定がある方は、式前後の日程を空けておくのも良いかもしれません。

お通夜を延期する際の注意点

お通夜やお葬式の延期は可能ですが、実際に延期する際には下記の点に注意しておきましょう。

①既に式場を借りている場合は、キャンセル料がかかることがある

予約した日や葬儀会館などにもよりますが、場所によっては100%の費用を請求される場合もあります。

②次の日程を早めに押さえる必要がある

お通夜を延期する際には、次の式はいつになるのか、式場や火葬場などのスケジュールなども考慮して決めることになります。

③遺体安置のための追加費用がかかる

遺体を安置する期間も延長されますので、安置料金やドライアイス代金がかさむことがあります。

④親族や他の参加者の理解

式を延期する場合には、親族や他の参列者の理解を得る必要があります。
大変かと思いますが、とても大切なことですのできちんと協議しておきましょう。

葬儀のお通夜の後に行う宴会は必要?

葬儀のお通夜の後に行う宴会は必要?

お通夜が終わった際に、その後に通夜振る舞いという宴会が行われることがありますが、元々お葬式に宴会が必要なのかという意見もあります。
もちろん通夜振る舞いは必ず行われるわけではなく、行わないところもあるでしょう。
また当日に都合が悪い方は、無理に参加する必要はありません。

通夜振る舞い

通夜振る舞いというのは、お通夜に参列していただいた弔問客に対して、料理などを振る舞う儀式のことです。
ここでは軽食やお酒などを出すことが多く、弔問していただいたお礼や生前の故人の思い出などを語り合いながら、故人を偲ぶことになります。
通夜振る舞いには、元々は弔問のお礼やお清め、さらに故人の供養や故人と一緒に行う最期の食事という意味を持っています。

通夜振る舞いで参列していただいた方々に振る舞う食事は、お斎と呼ばれることもあります。
これは葬儀や法事などの仏事で食する食事のことです。
お斎というのは、一般的な食事のような飲食を楽しむためのものではなく、亡くなった方を偲んだり法話を聞いたりなどして、お互いに会食しながら故人のことを語り合うものです。
仏様と仏の弟子たちが、食事を共にする際の仏事の行事の一つでもあるのです。

また通夜振る舞いで設ける席というのは、故人に対する供養や弔問客への感謝の気持ちを表すものになり、一般的な宴会とは異なります。
通夜振る舞いの席では、故人の思い出を語り合うための大切な席でもあり、遺族側もその点を考慮して配慮しています。
そのため参列される方々も故人を偲んで思い出を語る場でもありますので、節度を持って参加することが大切です。
通夜振る舞いは長居することが禁物されていますので、タイミングを見計らって失礼するようにしましょう。
通夜振る舞いの内容はそれぞれ異なりますが、儀式が行われている最中は喪主や世話役、お手伝いの方たちは裏方でもありますので、同席することはできません。
喪主や世話役の方々は別室で待機し、何かあるときに食事のサポートなどを行うことになります。

通夜振る舞いは必ず開催されるとは限らない

通夜振る舞い自体が元々は仏事の一つでもあり、ほとんどのお葬式で行われています。
ただ通夜式があるからと言って、必ず行われるものではありません。
最近では通夜振る舞いを行うことはなく、その代わりに参列していただいた方々にお酒や折詰め、または商品券やビール券などの粗供養品を渡すところも多くなっています。
それらの商品は葬儀会社で用意してくれる場合もありますので、事前に相談しておくと良いでしょう。

通夜振る舞いでもてなす料理

通夜振る舞いの料理ですが、元々は精進料理が主でお肉やお魚は避けられていました。
しかし最近では、特にこだわる人は少なくなってきており、より簡素化されてきています。
そのため遺族によっては、お寿司や刺身などをもてなすところもあるようです。
また手軽に食べることができる、サンドイッチやオードブルなどの大皿を用意するところも少なくありません。
他にも、死の穢れを清めるという意味を持っていることから、日本酒やビールなどのアルコールを出す場合もあります。
以前は夜更けまで儀式を行うことが多かったのですが、最近は手軽に済ませるところも増えていて、1~2時間程度ですべての儀式が終わることがほとんどです。

お葬式の前に行うことになるのがお通夜ですが、何らかの理由によりお通夜自体を延期することは可能です。
その場合は次の日程を押さえるなど、早めに準備する必要があるでしょう。
またお通夜の後に行う通夜振る舞いは必ず行われるものではなく、無理に参加する必要はないということを覚えておきましょう。

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