葬儀の日程と場所を決める為に必要な3つの知識

お金と生活 -Money&Life-

葬儀の日程と場所を決める為に必要な3つの知識

1)日程はどうやって決める?

日程はどうやって決める?

今回は葬儀日程を決めるポイント、日程が延びてしまう場合に知っておくべきことをまとめています。

一般葬・家族葬の日程・スケジュールの決め方

葬儀の日程と場所を決める際の判断材料としては、まず①葬儀形式、②菩提寺の僧侶の予定、③火葬場の空き状況が挙げられます。

①葬儀形式について

葬儀形式は多様化しており、内容も葬儀の形式によって大きく異なります。

どの葬儀を選択するかで、会場や必要な準備も変わるため葬儀の日程に影響を及ぼします。

葬儀には通夜式・告別式・火葬を行う「一般葬」「家族葬」、火葬のみを行う「火葬式」「直葬」、通夜式を行わず、告別式と火葬のみを1日で行う「一日葬」があります。

どのプランを選択するか、内容や日程は、故人・ご遺族の意向や予算などを考慮のうえ、葬儀担当者と相談しながら決めていきます。

②菩提寺の僧侶の予定

菩提寺の僧侶を呼ぶ場合は、可能な限り早めに連絡します。
複数の檀家を抱えている寺院では、予定埋まっていてれば葬儀に伺えないこともあります。
その場合は菩提寺と関係の深い寺院の僧侶が代わりに参加することもあります。

③火葬場の空き状況

火葬場や斎場が混雑している場合、別の火葬施設を利用するか、順番待ちをして翌日以降の利用となります。
また、友引の日、年末年始(12月30日から1月3日まで)を休業とする火葬場が多いためそこに当たれば更に日程が延びてしまいます。

このように、菩提寺や火葬場との兼ね合いで、希望通りの日程で葬儀ができないことがあります。
次は葬儀の日程が延びる場合の対処法を説明します。

葬儀日程が延びる場合の対応

菩提寺との予定が合わない、火葬場の予約がとれない場合は葬儀を先延ばしにしなければなりません。
その場合はまず遺体の安置日程が延びます。
安置日程が延びれば追加費用が発生します。
遺体の腐敗を防ぐためのドライアイスの費用、専用施設での安置であれば施設使用料が追加で請求されることになるでしょう。

実際のところは安置について2~3日分の費用は料金に含まれていることが多いです。
その期間を超えた場合は別途費用がかかります。
費用の目安は、ドライアイスであれば1日5,000円~、安置施設料は1日5,000円~です。
こちらは最低価格で実際にいくら追加費用が発生するかは葬儀社に必ず確認しましょう。

エンバーミングについて

火葬場の都合や、僧侶、親族の都合で火葬を行うまで10日以上かかる場合、通常のドライアイスでの遺体保存では腐敗が進みます。
その場合エンバーミングという遺体の保存処置、腐敗防止処置を施すことを検討しましょう。
エンバーミングを行うことで遺体を綺麗な状態で10~20日ほど保存することが可能になります。

費用はご遺体の大きさや状態により変化します。
15万円以上が目安でエンバーミングが可能かどうか、どれくらいの期間保存が可能なのかは、個別のケースで異なります。

2)葬儀の規模はどうする?

葬儀の規模は葬儀の参列者数により変わります。
そして参列者数はどの範囲の人までに葬儀を知らせるかで決まってきます。
知らせる範囲は家族、近い親戚・ごく親しい友人、遠い親戚・知人、仕事の関係者の順になります。

範囲とおおよその人数が分かれば葬儀の規模も決まりますが、一般葬では葬儀の参列者が多いほど当然葬儀費用は高くなります。
人数が多いほど飲食代や返礼品の数量が多くなるため、実費が多くなることや、広い葬儀式場が必要になり式場の利用料金が高くなることが理由となるためです。
なお、一般葬は葬儀費用はかかりますが、参列者からの香典収入が見込めます。

3)様々な葬儀式場

様々な葬儀式場

葬儀の式場としては①自宅、②斎場、③寺院や教会、④集会所や公民館、⑤ホテルが利用されます。
人数や葬儀の形態で行う場所が変わってきます。

①自宅

自宅葬は亡くなった方の自宅で葬儀を行うことです。
自分が住んでいた我が家で、家族だけでゆっくりと見送ることができるとして、自宅葬を選ぶ方が増えています。

自宅葬の魅力は住み慣れた我が家で時間を気にせず故人と過ごせることです。
一般葬の場合、施設の開館時間に合わせて滞在できる時間が限られています。
しかし、自宅での葬儀であれば、時間の制約なく故人と最後の時を過ごすことができます。

注意点はスペースの確保です。
自宅葬を行う際は、自宅で葬儀を行うためのスペースを確保する必要があります。
お布団と枕飾りが置ける、6畳ほどのスペースがあれば葬儀が可能です。
ただし、祭壇のサイズ、参列者の人数により、狭く感じられることもあります。

②斎場

斎場とは、葬儀を執り行う場所・施設を指します。
斎場葬儀の魅力はサービス、施設が充実している点です。
霊安室のある斎場では、遺体安置も可能です。
また葬儀会館などでは、遺族向けの控え室もあり、お通夜の宿泊が行なえる斎場もあります。

③寺院や教会

寺院(教会)斎場とは、寺院が所有している斎場のことです。
寺院は、信徒の方々の寄附によって成り立っていますので、信徒以外は利用できない場合が多いです。

注意点は利用できる宗教・宗旨・宗派は制限があることです。
そのためご自身の宗旨・宗派を知らせて利用の可否を確認します。
遺体は本堂に安置されることが多いようです。

④集会所や公民館

集会所葬は、自宅の近くにある地域の公民館や、マンションの集会所を利用した葬儀です。
長年住み慣れた土地で親しい近所の方に見送ってほしい場合、近隣から高齢の方が多数来る場合に、選ばれます。

集会所葬は一般葬のホールに比べ、使用料が安いです。
地域の集会所、マンションの集会所共に、会場の費用は大幅に抑えられます。
自宅から近いため、近隣の方が多く会葬される場合は、利便性が高いと言えるでしょう。

集会所葬のデメリット
葬儀に使えない事がある
集会所によっては葬儀に使用できない場合や、利用時間に制限がある場合があります。
事前の確認が必要です。
施設が葬儀向きでないため、受付や会計、待合所や食事場所などのスペースが限られることがあります。
専門施設より外装費、内装費がかかる葬儀式場として作られていないため、外装・内装の費用がかかることもあるようです。
利用の制限も多いため充分規約等の確認を行いましょう。
⑤ホテル

ホテル葬は、新しいスタイルのお葬式です。
親族のみの家族葬(密葬)・火葬の後に、友人・知人を対象に行われます。
葬儀という名前ではなく「お別れ会」「送る会」「偲ぶ会」とも呼ばれることが多いようです。

宗教的な儀式は行わず、読経や焼香を行わない無宗教スタイルが多く、献花、弔辞(お別れの言葉)、思い出の映像、楽器演奏やBGMで故人を偲びます。

ホテルのきれいな会場が使えたり、好みで食事ができたりと人気があるのですが、 斎場よりも高価になるケースも多く、遺体が運び込めないこともあります。
そのため利用に当たっては十分ホテルと打ち合わせを行う必要があります。

しかし、菩提寺がある場合、宗教者抜きで葬儀を行うのも考えものです。
そのためシンプルに直葬、家族葬だけでも行い、後に故人を偲ぶ会として開催することで菩提寺とのトラブルを避けることができるでしょう。

昨今家族葬、直葬、無宗教葬など新しいスタイルの葬儀が流行する中で、菩提寺とのトラブルも増えてきていると言われています。
このような葬儀を検討する場合、菩提寺との関係を常に意識しておかなければ無用なトラブルを避けるため充分な注意が必要です。


Warning: include_once(../Templates/supervision.html): Failed to open stream: No such file or directory in /home/xs067236/okane-to-seikatu.com/public_html/funeral/schedule_and_location.php on line 149

Warning: include_once(): Failed opening '../Templates/supervision.html' for inclusion (include_path='.:/opt/php-8.1.22/data/pear') in /home/xs067236/okane-to-seikatu.com/public_html/funeral/schedule_and_location.php on line 149

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について