墓石の開眼供養時は石屋さんのご祝儀は必要なの?

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墓石の開眼供養時は石屋さんのご祝儀は必要なの?

墓石を新しくする際には、石屋さんに依頼するのが一般的です。
そのときには石屋さんに墓石の代金を始めとした報酬を支払いますが、それとは別にご祝儀も必要なのでしょうか? それでは石屋さんへのご祝儀や食事会、出席者のお礼について紹介します。

墓石開眼供養時の石屋さんへのご祝儀は?

墓石開眼供養時の石屋さんへのご祝儀は?

墓石の開眼供養を行う際には石屋さんにも様々なことでお世話になりますが、通常の墓石の代金以外にもご祝儀を支払う必要があるのか気になるところです。
初めに石屋さんに掛かる費用の内容について知っておきましょう。

石屋さんに掛かる料金

墓石の開眼供養時に石屋さんに支払う費用の相場は5~8万円と言われており、その内訳は大きく「彫刻料」と「納骨工賃」に分けられます。
まずは彫刻料です。
彫刻料というのは、石屋さんに墓石に彫刻してもらう際に必要となる費用のことです。
地域や石屋さんによって掛かる費用は変わってきますが、相場は3~5万円程度と言われています。
実際に彫刻作業は開眼供養法要の前に済ませる必要があることから、石屋さんには早めに依頼しておく必要があります。
できるだけ早い段階で済ませておくのが理想であり、少なくとも開眼供養の2週間前には全てを終わらせておきたいものです。

彫刻料に掛かる金額の算出根拠については、当然ですが石屋さんによって異なります。
文字数によって算出するところもあれば、文字数に関係なく一律で料金を決めているところもあるでしょう。
どちらかと言えば、一律2万円、3万円としている業者が多くなってきているようです。
これは現在の彫刻作業の内容に理由があります。
現在はサンドブラストという、空気と研磨専用の砂を混合したものをコンプレッサーを用いて墓石に噴射し、彫刻する方法を採用しています。
そのため文字数の多さとの相関性が、差ほどはなくなってきているのです。

次に納骨費用です。
石屋さんに納骨作業を依頼する場合には、納骨に掛かる工賃が必要です。
これは納骨する当日に石屋さんに納骨作業をしてもらう際の費用のことであり、相場は1万5千~3万円程度と言われています。
もちろん地域や石屋さんによって異なりますので、事前に確認しておくようにしましょう。
納骨工賃についても彫刻料と同じように、一律2~3万円などのように提示する業者も少なくありません。
実際に掛かる費用の多くは人件費であり、墓石の下にある納骨室を塞ぐための拝石を作る際に料金が掛かることもあります。
コンクリートなどを使用して、コーティングする専門業者もいます。
その場合は人件費の他に材料費を含むこともありますので、コーティングしないときよりも費用がかさんでしまいます。

墓石の開眼供養時は住職に渡すお布施だけでなく、石屋さんにも費用が掛かります。
納骨の際に石屋さんは1人で作業をすることもありますが、様々な工程で料金が発生するのです。
石屋さんによって作業内容は異なりますが、例えば納骨の前に早めに現場へ行き、管理事務所と打ち合わせすることや納骨のために周囲をキレイにメンテナンスすることなど、事前の準備も必要です。
また納骨する際には墓石の下にある納骨室を開けますが、普段は拝石で塞いでおきます。
そして実際に納骨する段階になったら、拝石を移動して骨壺を納めることになります。
納骨が完了すると住職や遺族、親族などの法要に参列した方は会食に向かいますが、石屋さんは最後の作業を行います。

拝石を塞ぎ、周囲をキレイな状態にするなどの作業を終えてから、全ての工程が完了することになります。
現場によっては納骨室に侵入する雨水を防ぐため、拝石をモルタルなどで塞ぐこともあり、そのときは納骨後にさらに20~30分程度の時間が掛かることもあるのです。
それを考慮すると作業間の準備から後片付けか終わるまで、合計で3時間前後の時間が掛かります。
石屋さんへの報酬は、そうした作業全ての対価なのです。

石屋さんご祝儀

石屋さんは様々な作業を行いますが、それにプラスしてご祝儀が必要になるのかは気になるところです。
これはとても悩ましい問題であり、遺族によっても異なります。
支払う方もいますし、工賃を支払っているので特に支払う必要はない、と考える方もいます。
昔からの伝統を考慮すると、石屋さんにも寸志が当然必要だ、という見解を持つ方が多いようです。
その場合の金額ですが、1人あたり3~5千円程度が相場とされています。
石屋さんにお礼を渡す際には、納骨で掛かる費用と一緒に渡すことになります。
納骨を行い、全員がお参りを終えて退出した後に渡すのが一般的です。

お墓の開眼法要の後の食事会?

お墓の開眼法要の後の食事会?

お墓の開眼法要を行う際には、全ての行事が終わった後に食事会をすることがあります。
食事なども含めた全てをお寺で行うこともありますが、法要とは別に他の会場を設けて行うこともあり、どうするかは遺族によって異なります。
納骨式での食事会ですが、どうして会食を行うのかについてよく知らない、という方もいるかもしれません。
法要などの後に行う食事会は「お斎」と呼ばれていますが、お斎を行う理由は2つあります。

理由の1つは、開眼供養時は住職や参列していただく方など、大勢の人にお世話になりますので、その方々に対するお礼として食事会の場を設けるというものです。
そして2つ目の理由は、当日に集まった方で故人について様々なことを語り合うなど、故人を偲ぶという意味合いがあるからです。
故人との今後の繋がりを大切にする、そのために会食の場を設けているのです。

食事会を開催する際のポイント
①お店選び

食事会をする際には、お店選びに注意する必要があります。
食事会を催す場所は色々ありますが、その多くは料亭やレストランなどを利用して行われています。
その場合はお店選びはもちろんですが、食事の内容にも気を使う必要があります。
お店によってメニューは異なりますので、できれば早い段階で納骨式の日程を決め、同じ時期にお店の予約もしておくことをおすすめします。

②参列者の人数把握

食事会を開催する際には、参列していただく方の人数をしっかり把握しておきましょう。
納骨式に誰を呼ぶのかについては、特に決まり事はありません。
そのため遺族で話し合って決めても構いませんが、通常は遺族や親族を始め、他に故人が生前お世話になった友人や知人など、親しくしていた方を呼ぶのが一般的です。
当然ですが納骨式に参加しても、その後の食事会には参加しないという方もいますので、誰がどこまで参加するのかについてはしっかり把握しておきましょう。

③時間について

法要後の食事会は、時間もしっかりと決めておきましょう。
会食は長時間を要するものではありませんので、2時間未満で切り上げると良いかと思います。

開眼法要への出席者に赤飯などの御礼をしなければいけない?

開眼法要では出席者していただく方に御礼をすることもありますが、そのときに赤飯などを渡すことがあります。
しかしこれは必ずしも必要ではなく、遺族によって異なります。
開眼供養後の食事会で赤飯が出ることもありますので、それで代用することもできます。
また参列者一人一人に引き出物を渡す際も同様で、特に用意しないところもあります。
赤飯については、遺族や親族と協議して決めるといいでしょう。

墓石の開眼供養時に、石屋さんに工賃とは別にご祝儀を支払うことがあります。
またお墓の開眼法要の後、参列していただいた方を食事会に招くこともありますが、その予定がある場合は早めに準備することが大切です。
開眼法要の出席者に対する赤飯などの御礼については、遺族や親族で話し合って決めるようにすると良いでしょう。

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