葬儀費用は地域によって異なる

お金と生活 -Money&Life-

葬儀費用は地域によって異なる

葬儀にかかる費用を全国的に見た際には、約200万円とも言われています。
もちろん地域にその額は変わり、もっと高いところもあれば安いところもあるでしょう。
地域による葬儀費用の違いや、カトリック教会での葬儀費用について紹介していきます。

葬儀費用は地域によって異なる?

葬儀費用は地域によって異なる?

葬儀にかかる費用は、お葬式の内容や規模、依頼する葬儀会社によって変わってくることがありますが、地域によっても異なることがあります。
同じ内容のお葬式であっても、地域によっては高いところもあれば安いところもあるようです。
葬儀や香典、お通夜の後の食事など様々ですので、一つずつ見ていきましょう。

お通夜が終わった後の食事の違い

一般葬などで行われるお通夜では、その後に故人を偲んで食事会が開催されることがありますが、関東と関西では食事会の内容な大きな違いが見られます。
まずは関東からですが、関東では遺族側が参列者にも料理を出すのが一般的です。
これがいわゆる「通夜振る舞い」になりますが、通夜振る舞いの席では会食に出席する参列者は会場に用意された料理に少しでも箸をつけるのがマナーとされており、飲み物をいただいてから帰ります。
それが故人に対する供養にもなりますので、遠慮することなく用意された料理と飲み物をいただきましょう。
一方で関西は、親族や故人に近い人たちで故人を偲んで食事会をするのが一般的であり、参列者はお焼香を済ませた後、そのまま帰宅することが多いです。

関東と関西とでは通夜振る舞いの内容は異なりますので、葬儀費用にも大きな影響を与えることになります。
関東では参列者に食事を振る舞うことから、その分の飲食費がかさみますし、逆に関西はその必要がありませんので、その分の葬儀費用を抑えることができます。
関東の場合は、多くの参列者が箸を少しつける程度になりますので、人数分を用意すると料理が大量に残ることも考えられます。
そのため料理や寿司桶などはオードブルなどの大勢で食べることができるものや、食べ残しといった無駄が出ないように、実際に参列する数の半分程度の量を用意するなど様々な工夫をしています。
ただ参列者が突然に増えることもありますので、その場合に備えて追加オーダーにも対応できるように、他の仕出し屋にも注文できる体制を取ることもあります。

香典の違い

お葬式を行う際に、気になる事項の一つが香典の額ではないかと思います。
香典の額については、関東と関西で差があります。
通夜振る舞いのある関東と、通夜振る舞いを行わない関西の香典額の比較は、次の通りです。
それぞれ関東、関西の順番になっています。
両親は10万円、5万円、兄弟姉妹は5万円、3~5万円、祖父母は3万円、1万~3万円、その他の親族は1万円、5千~1万円、友人・人は5千~1万円、3~5千円、上司は5千~1万円、5千円、同僚・部下は5千~1万円、3~5千円、勤務先(家族)は5千円、3~5千円、取引先(個人)は5千~1万円、5千~1万円です。

以上のように、通夜振る舞いを行う関東では、通夜振る舞いをしない関西と比べて香典の額は高いのが特徴と言えます。
これらの金額はあくまでも目安ですので、実際は故人との関係性や間柄、気持ちなど様々な要素を考慮して包むことになります。
香典そのものは、あまり多く包みすぎるのはマナー違反となりますので、相場などを確認して包むことが求められます。
香典についても関東と関西では異なり、香典返しにかかる費用も変わってきます。
最終的な葬儀費用に大きな影響を与えますので、香典についての考慮も大事と言えるでしょう。
関東での香典は受け取るのが一般的ですが、関西では辞退するケースが多いのも特徴です。

収骨

火葬が終わった後に骨を骨壺に収める行為が収骨と呼ばれますが、ここにも関東と関西とでは大きな違いがあります。
関東の場合は、全ての骨を拾って大きめの骨壺に収めるのが一般的です。
一方の関西では、頭やのど仏、胸や腰、足や腕など主要な骨だけを拾いますので、関東より小さめの骨壺で済みます。
このような関東と関西での収骨の違いは、一時期仏教的行為であるとして政府から禁止されていた火葬を再開する、明治8年にまで遡るとも言われています。
この時代には火葬場での遺骨の埋葬を禁止されていましたので、全ての焼骨を骨壺に入れる必要があったのです。
ところが関西では政府の通達はあったのですが、その後も墓地と隣接する場所で火葬を行っていたこともあり、遺骨の大部分はそのまま埋葬されていたのです。
収骨で収める骨壺の大きさが変わることもあり、これも葬儀費用に影響を及ぼすことになります。

カトリック教会での葬儀費用

カトリック教会での葬儀費用

仏式と同じように、カトリックでもお葬式を行います。
カトリック教会での葬儀を行う時に必要になる費用は、参加する人数や葬式の規模、さらに各教会によって変わってきます。
カトリック教会の葬儀には、以下のように様々な費用がかかります。

葬儀社に支払う費用

基本的なものは、「寝台車(ご遺体搬送車両)」、「遺体ケア(ドライアイス処置)」、「お棺や葬祭備品」、「火葬場利用料」、「収骨容器」、「葬儀サポート費用」などです。
また状況に応じて必要となるものには、次のものが挙げられます。
「生花飾り」、「献花」、「遺影写真」、「ご絵(カード/印刷費)」、「案内看板・会葬礼状・受付設営(テント/備品)」、「火葬場 出棺車両(霊柩車/神父様送迎車/マイクロバス)」、「遺体保管料(霊安室使用料)」、「式典案内サポート料」などです。

返礼品費用

返礼品は、参列してお祈りいただいた会葬者(教会聖歌隊や奉仕者など)に、感謝の気持ちを込めて送るもので、費用は500~1,200円くらいです。

当日返し

香典返しは葬儀の当日に行い、いただいた香典(お花料)の御礼品として、通夜やお葬式の当日に会葬者に手渡します。
金額は2,500~3,500円程度です。

料理接待費

料理などの飲食接待費としては、通夜後の会食(教会のホールや控室のレンタル)費として、「お料理(ケータリング)」、「飲み物」などがあります。

火葬場での費用

火葬料としては、桐ヶ谷斎場が59,000円から、臨海斎場が40,000円から、市営火葬場は4,500円からなど様々です。
また火葬休憩費として、待合室の使用料や飲食費などもあります。

教会関係への支払い

教会への御礼として、「葬儀献金(聖堂や控室などの使用料)」や「オルガニスト御礼」などがあります。
教会をレンタルして葬儀を行う際に、聖堂や食事を行う控室などの使用料については、葬儀献金として教会側に支払うことになります。

神父に対する御礼

お通夜や葬儀ミサなど司式に依頼した場合には、神父さんに御礼を渡します。
教会関係の支払いについては、必ず教会事務所への連絡が必要です。
仏式と同じように、カトリック教会にかかる葬儀費用も様々ですので、事前に確認しておくと良いでしょう。
気になる費用ですが、一般的なキリスト教式の葬儀の相場は70~80万円程度と言われています。
教会の場所や特別な演出などを考慮しても、120万円前後が目安とされているようです。

この記事のまとめ

葬儀には様々な費用がかかりますが、地域によって異なることがあります。
それは関東と関西とを比べてみると分かりますので、気になる方は確認しておくと良いと思います。
またカトリック教会での葬儀費用については、70~80万円程度が目安になります。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について