位牌を選ぶ際のポイント

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位牌を選ぶ際のポイント

故人を供養する際には、遺族は遺骨や仏壇などに備える位牌の準備もしておく必要があります。
あまり話題に上がるようなことはありませんが、位牌には様々な種類があるため、宗派や好みによっても選んだ方がいいと思います。
位牌は今後も使い続けることになるため、それなりにしっかりしたものを選択しましょう。
位牌を選ぶ際のポイントなどを紹介します。

1)仮位牌とは?

仮位牌とは?

仮位牌とは白木位牌とも呼ばれており、葬儀を行う際に祭壇の上に安置する仮の位牌のことを言います。
一般的な位牌と比べて塗りがないのが特徴であり、仮位牌には享年、改名、俗名などが記されているのが普通です。
そして四十九日の弔明けになると、塗位牌いわゆる本位牌を作ります。
本位牌は野位牌とも呼ばれており、元々は野辺送りの際に埋葬地まで棺を運ぶ際に喪主が持参することから、そのように名前がついたとされています。
仮位牌は葬儀を行う際に、戒名(法名)は紙で貼り付けることが多いです。

またそれぞれの地域によって、その取り扱い方は異なっています。
中には葬儀を行う際に仮位牌を2つ作り、1本を墓石に置くところもあれば2本とも遺骨と一緒に入れるところもあるようです。
生まれた地域によってその内容は異なるため、自分の住んでいる地域の風習などの確認も必要となります。
仮位牌は四十九日に寺院や仏具店などを介して、お焚き上げしてもらうのが一般的です。
いすれ本位牌を作ることになりますが、こちらは作成まで時間要することが多いため1~2週間前または四十九日の法要までに間に合うよう、事前に手配しておかなければなりません。

最近では葬儀の形態も多様化してきており、その中には無宗教の人や特定の宗教にとらわれずに行う人も増加しています。
そのため四十九日の法要を行わない方もいるようです。
葬儀の後はバタバタして慌ただしいかもしれませんが、法要の種類に関係なく準備しておきたいものです。
仮位牌は葬儀から四十九日の間、儀式の一通りが終わるまで活躍してくれます。
その後は黒塗りの本位牌を新しく作ることになりますが、その場合に元の位牌は処分することになります。
この時に仮位牌から魂やお性根などを抜き、抜いたものをそのまま黒塗りの本位牌に移し替えます。
移し替える際の儀式はお寺によって異なります。

この魂を抜く儀式は「魂抜き」、「お性根抜き」、「閉眼供養」などと呼ばれており、魂抜きやお性根抜きというのは故人の魂を天に返してあげるという意味を持っています。
そして仮位牌から魂やお性根を抜いた後は、お寺でお焚き上げをして処分を行うのが一般的です。
これらの儀式はお坊さんに依頼をして行いますが、その時に読経をしてもらいます。
地域の寺院の檀家であり、そこのお坊さんと付き合いがある場合には魂抜きやお性根抜きを依頼しておきましょう。

2)本位牌とは?

本位牌とは?

仮位牌を作った後に用意するものが本位牌です。
本位牌はいつまでに作らなければならない、というように決められた期限は特にありません。
一般的には、四十九日までに用意する方が多いと思われます。
これは四十九日自体に意味があるからです。
「故人の霊は、四十九日を過ぎると仏がいる場所に向かう」と、言われています。
そのためこの四十九日のタイミングに合わせて、本位牌を用意しているのです。

だからと言って四十九日までに、必ず用意しなくても大丈夫です。
それぞれの家庭によって事情は異なりますので、それに合わせて用意しておくと良いでしょう。
四十九日までの用意が難しい場合などは、百か日法要など他の区切りを目安にしても問題はありません。
位牌は必ず必要だと思っている方もいると思いますが、実際には本人の判断にかかっています。

そのため本人が必要ないと思えば、無理に作る必要はないのです。
ただ位牌を用意しなかったことで、供養がきちんとできているのか心配になる方もいるかもしれません。
昔からの慣習に拘る方や心配性の方、また家族や親戚の目が気になる方は用意しておくと下手ないざこざは起こらないでしょう。
本位牌を作る際には、これらの点に注意しておきましょう。
不明なことは、お寺や仏具店などに相談すると解決策が見つかるかもしれません。

3)塗り位牌と唐木位牌とは?

本位牌はその材質や塗り方などによって、「塗り位牌」と「唐木仏壇」の2種類に分類できます。
このうち唐木位牌は黒檀、紫檀、ケヤキ、白檀などの材料を元にして作った位牌であり、木目を生かすことでキレイに仕上がります。
実際の材料となる木材は海外から輸入された銘木を使用していることから、唐木という名前になっています。
唐木位牌は他の位牌と比べて硬度が高いのが特徴であり、さらに耐久性にも優れています。
また乾燥性も高く、虫や菌からも守ってくれます。
唐木位牌の選択は宗派とは関係ないと言われていますので、自分の好みに合ったものを選択できます。
しかし実際は、仏壇の素材に合わせて選ぶことが多いと言います。
塗位牌というものは、四十九日の忌明け後に仏壇に祀り、その後は末永くお祀りする位牌のことです。
本位牌の中で漆を塗ったり、金箔や金粉などを使ったりするものを塗位牌と呼んでいます。
塗位牌にも様々なことを書くことになり表には戒名と没年月日を、そして裏には俗名や享年を彫ることが多いです。
仮位牌には、新帰元や遷化などの文字を使用します。
これらの文字は本位牌では使用することはできません。
例えば旅立ちなどの意味を持つ文字というのは、改名にはならないからです。

塗位牌は宗教によっても変わりますが、浄土真宗では法名軸や過去帳などを用いることから、塗位牌は使用していません。
基本的に塗位牌は様々なところで使用されています。
しかし元々は、江戸時代に庶民の間に広まったものです。
江戸中期には一般庶民の中にも高位戒名を行う人が増え、位牌、年回忌法要、戒名が大きく普及しました。
さらに江戸後期になると、位牌は家督相続の象徴になっていきます。

4)位牌の基礎知識

入魂供養

新しくお墓を建てた時に行う納骨式のことを、入魂供養と呼びます。
納骨式を行う前に入魂供養を行いますが、浄土真宗では行われていません。
墓が完成した後に僧侶を招いて、入魂式を行うというのが一般的です。
入魂式は魂入れ、開眼式、建碑式など呼ばれることもあり、お墓に魂を入れる儀式として知られています。

葬儀は仮位牌で

葬儀を行う際には、祭壇の上に仮位牌を安置します。

戒名

生前に社会に貢献した故人が、仏門に入った証として付される名前のことを戒名と言います。
菩提寺がある場合には、そのお寺で戒名をつけてもらえます。

没年月日

故人が亡くなった日、いわゆる命日のことです。

位牌の表書きに対して、裏にも様々なことが書かれています。

材質

位牌は様々な材質で作られています。
唐木位牌の場合は黒檀、紫檀、ケヤキ、白檀などの材料が元になっています。

夫婦の戒名を一緒に入れることは可能?

夫婦の場合には、1つの位牌に一緒に戒名を入れることができます。

仕様

位牌にも様々な仕様があり、事前に確認しておかないと親族間で問題となることがあります。

位牌には仮位牌と本位牌があり、本位牌には塗り位牌と唐木位牌があります。
それぞれに特徴があるため、準備をするために色々と考えておかなければならないでしょう。
位牌は宗派などによっても異なりますので、選択には特に注意が必要です。

専門家のワンポイントアドバイス!

本位牌は仏具店で作ってもらいます。
最近ではネット通販でも購入できます。
それに対して仮位牌(白木位牌)は、お寺で用意してくれるものです。
したがって、無宗教、直葬などの場合には仮位牌(白木位牌)は存在しません。


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