火葬場での火葬の流れ

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火葬場での火葬の流れ

斎場で火葬を行う際に、事前にその流れを把握しておくと当日はスムーズに手続きを進めることができます。
また火葬場では受付についてのマナーなどが存在しますので、担当をされる方は特に注意が必要となります。
火葬場での一連の流れや手続きについて、事前に把握しておくことが大切です。

火葬場での火葬の流れ

火葬場での火葬の流れ

お葬式や告別式が終われば、その後は火葬場へと移動をして遺体の火葬を行うことになります。
実際に火葬が行われるまでどのような流れになるのかは、事前に把握しておくと良いでしょう。
火葬の流れは、一般的に以下のようになっています。

火葬場での受付

故人が亡くなると役所に死亡届を提出し、その後に「死体火葬許可証」を受け取りますが、その書類は火葬場へと提出します。
そして火葬が終わると火葬済証明印が押され、埋葬許可証をいただくことができます。
埋葬許可証は、故人の遺骨をお墓に納める際に必要になる書類ですので、大事に保管しておきましょう。
遺族の中には分骨を希望する方もいるかもしれませんが、その場合はお葬式の前に葬儀会社のスタッフに伝えておきましょう。
そうすれば火葬を行う際に、小さな骨壺や錦袋などを用意してもらえます。

炉前での読経や焼香

火葬場では様々な儀式を行うことがありますが、その一つに「納めの式」があります。
納めの式は火葬する前に炉の前で行い、ここで故人とお別れすることになります。
納めの式では、祭壇に喪主と遺族が持参した位牌と遺影を飾り、全ての準備ができたら僧侶が読経と焼香を行います。
お焼香については葬儀と同じように、喪主、遺族、親族、職場の関係者、故人と親しい友人や知人の順番で行い、最後に合掌礼拝をします。
その際に僧侶が同行しなければ、喪主の焼香から始めます。

火葬

僧侶の読経や焼香が終わったら、火葬に入ります。
時間は火葬場によっても異なりますが、40分~2時間程度が目安とされていますので、その間は同行者全員が火葬場にある控え室で待機することになります。
火葬場によって異なりますが、多くのところでは控室に飲み物と茶菓などが用意されています。
控室では、喪主や遺族、親族は僧侶や参列していただいた方々に対するもてなしの配慮も必要です。
火葬は故人とのお別れの場でもありますので、どんなにリラックスできるからと言っても大声で喋ったりすることはマナー違反になります。
控室では静かに過ごすことが大事になり、故人の思い出などを話しながら待機しましょう。

収骨

火葬が終わったら炉の前に戻り、収骨を行います 収骨というのは、遺族や親族、故人の友人や知人など、故人との関係性が深い人たちで骨上げをする行為のことです。
収骨では遺骨の足から頭部に向かって拾うのが基本とされており、その際はお箸を使用して骨壺に入れていきます。
火葬場によって方法は異なり、全部の骨を骨壺に収めるところもあれば、一部の遺骨だけを拾うケースもあります。
収骨が終わると、骨壺を白木の箱に納めて布で包みます。

火葬場での受付マナー

火葬場での受付マナー

お葬式や告別式とは異なり、火葬場にはそんなにたくさんの方が訪れることはありません。
遺族や親戚などの親族、他にも生前に故人と親しかった友人や知人などが参列することになります。
ただその場合でも遺族の数が多いことがありますので、お葬式と同じように受付をする方はマナーを心得ておく必要があるでしょう。

火葬の流れを把握しておく

当日に火葬場で受付を行う方は、火葬の大方の流れを把握しておきましょう。
そうすることで、当日の手続きなどをスムーズに進めることができるようになります。
火葬の流れは、事前に確認しておくと良いでしょう。
参列した方々から受付係に火葬の流れを聞かれることはそう多くはないと思いますが、大体の流れを知っておけば、万が一聞かれた場合でも慌てることなく対応できます。

遅刻は厳禁

当日に受付を任された方は、斎場へは時間に遅れないように行きましょう。
火葬場には全員で行くところもあると思いますが、様々な事情から個人で訪れる人もいるでしょう。
そのような方は、当日は遅れることがないように少し早めに出るなど、工夫するといいと思います。

担当者の服装

火葬場で受付を担当する方は、その場にふさわしい服装を心がけましょう。
葬儀が終わった後に行く人はそのままの服装でも問題ありませんが、火葬場での受付だけを頼まれた方は注意が必要です。
男性の場合は上下とも黒のスーツにし、下は白のワイシャツを選びましょう。
ネクタイや靴下そして靴は黒が基本になり、光るような飾りやエナメルなどは控えるようにしましょう。
髪型については、できたら慎みのあるようなスタイルが理想です。

女性の場合は、黒系のワンピースやスーツを着用しましょう。
ストッキングについては黒系や肌色にまとめ、靴やバッグについても黒で統一するのが望ましいです。
男性と同じように、靴などはエナメル系や光る飾りものが付いたものは控えるようにしましょう。
ハイヒールを履く場合はできるだけかかとが低いものを選び、派手なメイクは好ましくありませんので薄化粧で参列しましょう。
学生の方が受付をする場合には、中学生や高校生の方であれば制服を着用するのが基本です。
学生が火葬場の受付をすることはそう多くないと思いますが、当日に依頼されたときは学生服を用意しておきましょう。

アクセサリー

お葬式と同じように、火葬場で受付する方はアクセサリーにも注意が必要です。
アクセサリーをする場合、涙をイメージさせる白のパールがいいでしょう。
また二連のネックレスは「不幸が重なる」という意味合いを持っていますので、できれば一連のネックレスをおすすめします。
他には、一粒タイプのイヤリングなどでも大丈夫です。

コート

寒い季節に火葬をする場合は、コートを持参する人もいると思います。
冬場の火葬に参加する際にコートを着用するときは、火葬場に入る前に脱ぐようにしましょう。
また受付では、弔問客が着て来たコートを預かっておきましょう。
コートには様々な種類がありますが、例えば革や毛皮のコートには「殺生」のイメージがありますので、当日は避けた方がいいでしょう。

火葬場は選べる?

火葬場というのは、現在住んでいる地域の火葬場しか利用できないようなイメージもありますが、必ずしもそうとは限りません。
火葬場は、基本的に自由に選ぶことができます。
お葬式が終わった後の火葬場をどこにするのかは、実際に葬儀を行う場所などにもよって変わってくるからです。

そのため火葬をする際は、事前に葬儀会社などに相談することをおすすめします。
故人が生前に住民登録した市区町村に公営の火葬場があれば、無料で利用できる場合もあります。
一方で住民登録されていない市区町村の公営火葬場を利用すると、利用料金が高くなることもあるのです。
火葬場を選ぶ際には、そのような点も考慮して決めることが大切です。
料金を安くしたいのであれば、生前に故人が住民登録している自治体の斎場を利用するといいでしょう。
いづれにしても、事前によく相談して決めることが重要と言えます。

遺体の火葬を行う際には、火葬場での一連の流れを把握しておくことが求められます。
また火葬場で受付を依頼された方は、受付のマナーを心得ておきましょう。
他にも火葬場は自由に選べますが、事前に葬儀会社などと相談して決めることが大切です。

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