開眼供養・開眼法要を行うタイミングについて

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開眼供養・開眼法要を行うタイミングについて

お墓や仏壇などを新しく購入する場合には、その後に開眼供養と呼ばれる儀式を行うことにより、初めて利用できるようになります。
開眼供養はお寺の住職を招いて読経してもらうことになりますが、どのタイミングで行うべきか悩む方も多いのではないかと思います。
それでは開眼供養を行うタイミングや、宗教宗派との関係性などについてを紹介します。

開眼供養・開眼法要はいつ行えばいいの?

開眼供養・開眼法要はいつ行えばいいの?

様々な理由によって開眼供養を行いますが、実際に行うタイミングが気になるところです。
どのタイミングで何をすればいいのかについて、事前に把握しておくことをおすすめします。
開眼供養を行う時期ですが、実際に供養する時期については明確な決まりなどはありません。
そのためそれぞれの事情により、変わってくることになります。
大切な家族が亡くなった際にお墓を建てた場合や、古いお墓から改葬するのを目的としてお墓を新しくした場合には、納骨を行う際に開眼法要と納骨法要を一緒に行うのが一般的と言われています。

そのため開眼供養は、納骨を行うタイミングを見計らって計画していくことをおすすめします。
お墓は新しい仏のために建てることが多く、納骨の際に行う開眼供養は四十九日の忌明けや年回忌、もしくは百か日や一周忌などの年忌法要と合わせて行います。
日程を合わせて行うことにより、親族を始めとした参列者も出席しやすくなるからです。

開眼供養で必要な準備

開眼供養を執り行う際には、様々なことを事前に準備する必要があります。
お墓の開眼供養を行う主宰者は、そのお墓の施主が務めるというのが一般的だと言われています。
開眼供養を行うためには、以下の準備をすることになります。

①お墓の準備

まずはお墓を準備します。
お墓の準備が終わったら清掃などのメンテナンスを行い、お清めをしましょう。
ひと通りのメンテナンスが終わったら、祭壇やお供え物などの準備をします。
地域によって内容は異なりますが、例えば両隣のお墓にお供えするところもあるようです。
祭壇やお供え物などについては悩むことが多いと思いますが、その場合はお寺や石材店、墓地の管理会社や葬儀会社のスタッフなどに相談しましょう。
お墓には戒名などの石彫りをしますが、故人の戒名などの石彫りが終わっていない場合は、開眼供養の当日までに間に合うように石材店などに連絡をして手配してもらいましょう。

②住職への連絡

お墓の準備が終わったら、読経をしてもらう住職に連絡して日程を調整します。
住職の予定もあると思いますが、連絡する時期については遅い場合であっても1ヶ月前を目安にしておきましょう。
住職に連絡する際は、開眼供養を行う日時などを相談して決定します。
近所に付き合いのある菩提寺がない場合には、墓地の管理会社や葬儀会社、石材店などに相談してみましょう。
葬儀会社などは様々なお寺と提携していることが多いので、開眼供養の実績のある住職を紹介してもらえる可能性があります。

③参列予定の方々への連絡と出欠確認

開眼供養の日時が決まったら、参列予定の方に連絡して出欠の確認を取ります。
具体的に開眼供養に参列する人は、親戚の他に故人の友人や知人などです。
参列予定の方には事前に案内状を送りますが、案内状には開眼供養の日時や場所の他に、会場の地図や納骨式などの法要も一緒に執り行うのかについても明記しておく必要があります。

④会食の準備

開眼供養の儀式が終わった後は、僧侶や参列者は会食に出席することになります。
会場については様々であり、寺院や墓地の施設を使用することもあれば、ホテルなどを利用することもあります。
また会場まで距離がある場合には、バスやタクシーなどの手配も必要になるでしょう。

⑤お布施・引き出物

開眼供養の当日は、僧侶に渡すお布施や引き出物の準備もします。
当日に納骨式も一緒に執り行う場合は、不祝儀袋と一緒に白無地の封筒も用意しておきましょう。
表書きについては「お布施」や「入魂御礼」で開眼供養だけを行う場合は、紅白結びきりで熨斗のない祝儀袋を用意しましょう。
その場合の表書きには、「内祝」や「開眼御礼」などと記載します。
浄土真宗の方は、どちらの場合であっても表書は「お布施」で白無地の封筒を使用しましょう。
引き出物については、会食が終わった後に参列者に手渡します。

開眼供養には事前の準備が必要ですので、開催する日時が分かり次第、早めに動き出すようにしましょう。
不明な点がある場合は、事前に菩提寺や葬儀会社のスタッフなどに相談して疑問を解決しておくことをおすすめします。
また開眼供養と一緒に一周忌法要などの年忌法要も行う場合は、そちらの準備もありますので早めに計画しておきましょう。

仏像は開眼供養しないとだめ?

仏像は開眼供養しないとだめ?

開眼供養というのは仏像や仏壇、お墓などを購入した際に魂を入れるための儀式であり、入魂式や入仏式などとも呼ばれています。
宗教や宗派、地域などによってその内容は異なりますが、元々は住職が仏像に目を描き入れたことが開眼供養の始まり、と言われています。
現在の仏像には既に眼が入っていますので、実際の儀式では目を描き入れる真似をすることもあるようです。
開眼供養はお祝い事の儀式でもあり、特にお墓を新設する場合は親戚などの参列者が同席してお祝いすることも少なくありません。
仏像の場合も開眼供養を行い、親族などが集まってお祝いをすることがありますので、事前にしっかりと準備しておきましょう。

開眼供養は宗派によって異なる?

開眼供養を行う際には、宗派との関係が気になる方もいるかと思われます。
現在日本には、仏教を始めとした様々な宗教や宗派が存在します。
仏教の宗派には、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、浄土宗、時宗、高野山真言宗、曹洞宗、日蓮宗、天台宗、臨済宗妙心寺派などがあり、それぞれに違いがあります。
全部でおよそ13宗56派、存在するとも言われています。
日本の場合は、文化庁がまとめている「宗教年鑑」などが参考になりますので、自分の宗教を確認してみるのもいいと思います。
宗派も様々ですが、開眼供養を行う際には宗派が異なっていても、特に影響がないのかが気になるところです。
開眼供養では宗教が異なっていても儀式上特に違いはありませんが、住職の対応には注意しておきましょう。

宗派が異なる住職への対応

宗派の違いは色々とありますが、最終的には各自の判断になります。
政治家の派閥や華道、茶道の流派などは宗派の違いに似ている、と言われることがあります。
これらも各自で変わってきますが、自分が違和感を感じなければ特に問題ないということになります。
「宗派の異なる住職に開眼供養をしてもらってもいいのか?」と、迷う方もいるでしょう。
実は開眼供養では宗派の違いは影響しませんので、自分が気にならなければ宗派の異なる住職にお願いしても構いません。
反対に気になるのであれば、同じ宗派の住職を探し出して依頼すればいいのです。
このように最終的には、開眼供養を主宰する本人が判断することになります。

開眼供養や開眼法要を行うタイミングは、新規にお墓や仏壇を購入したときなど、人によって実に様々と言えます。
仏像を新しくした際にも開眼供養を行うのが一般的であり、宗派が異なっていたとしても、特に儀式に違いはありません。
開眼供養の日程が分かり次第、早めに準備を行うようにしなければなりません。

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