通夜祭の流れとタイムスケジュール

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通夜祭の流れとタイムスケジュール

人がお亡くなりになると、まずはお通夜が行われるのが一般的ですが、宗教によっては通夜祭を行うこともあります。
お通夜と同じように通夜祭でも様々なことを行いますので、事前にその内容を把握しておいた方がスムーズに物事が運びます。
通夜祭がどのようなものでどう行うのか、その流れなどを紹介します。

通夜祭とは

通夜祭とは

通夜祭というのは、神道で行うお通夜のことです。
神道の家系のお葬式は自宅や専用の葬儀会館などで行われることが多く、神社で行うことはありません。
実際のお葬式では自宅などに神官を招待し、通夜祭と一緒に遷霊祭や霊璽に霊を移す「御霊移し」も行います。
神官を斎主そして斎員を進行役と呼び、通夜祭を行う前に参列者全員が手水の儀式によって身を清めることもあります。
その場合は会場の入口などに準備されている手桶を使用し、ひしゃくに水を汲んで左手から右手の順で水をかけていきます。
次にその水を手に取り、口をすすぎます。
会場では一人一人に懐紙が配られることがありますので、それを使って口と手を拭くと良いでしょう。

通夜祭の実態

通夜祭に出るのが初めての方は、その実態が気になるかと思います。
通夜祭では、斎主が玉串奉奠をした後に、喪主から順番に玉串奉奠を行います。
玉串奉奠というのは、音を立てないようにかしわ手を打つものです。
一般的なお葬式と同じように神道でも、通夜振る舞いを行います。
神道の通夜振る舞いは、直会と呼ばれています。
直会で会食を勧められたときは、一般的な通夜振る舞いと同じように出席して、故人を偲んだり思い出話などを語ります。
ただ長居は禁物ですので、周囲に迷惑にならないように頃合いを見て帰宅しましょう。
通夜祭では、故人の略歴などを際司が読み上げるなどの儀式を行うこともあります。

通夜祭の流れとタイムスケジュール

通夜祭とは

通夜祭に出席する際には、事前にその流れを把握しておくと当日はスムーズに進めることができます。
仏式で行う通夜を神道では通夜祭と呼びますが、それぞれ名前が似ていることもあり、両者の意味や内容については酷似しているところもあります。
ただ内容が若干異なる点もありますので、きちんと理解しておくことが大切です。
通夜祭の流れは、以下のようになります。

手水の儀

通夜祭を行う前に手を清める儀式です。
ここでは会場の入り口付近に準備されている手桶を使って、左手から右手の順に水をかけて手を清めていきます。
その際には、水を手に取り口をすすぎます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

一般葬ではお焼香を行いますが、神式ではお焼香は行わず、その代わりに玉串奉奠という儀式が行われます。
最初に玉串を捧げ、礼拝しましょう。
そして神職と遺族に対して一礼し、その後に玉串を両手で受け取りお供えします。
お供えが終わったら遺影に向かい、「二拝・二拍手・一拝」の順で拝礼することになりますが、ここでは注意する点があります。
それが最後の拝礼になり、そのときは音を立てないように、静かにかしわ手を打つのが基本です。
これが「しのび手」になりますが、「玉串」というのは榊の枝に紙垂と呼ばれる白い紙片を付けたものです。
玉串を祭壇に捧げた後に祈ります。

直会(なおらい)

これはお通夜の後に行う通夜振る舞いのことで、ここで会食を勧められたときは出席して、故人との思い出話を語りあうことになります。
ただ酒席の場とは言っても、飲み会などの宴会ではありませんので長居は禁物です。

以上が神道における通夜祭の大方の流れになりますが、神道の葬儀一般はどれも神社で行われることはありません。
これには理由があります。
仏式で行う葬儀というのは、亡くなった故人を極楽浄土に送るために行う儀式ですが、神道はそれと異なり故人を家に留めるのが目的とされています。
故人を家に留め、守護神とするために行うのがお葬式でもあるのです。

さらに神道における死というのは穢れであると言われており、神社のような聖域の場に踏み入るのは良くはないとされています。
これも神社でお葬式を行わない理由に上げられています。
神道で行う通夜祭というのは、神葬祭の初日に行われる儀式のことになり、その後に続けて遷霊祭が行われます。
この遷霊祭は、神職が故人の御霊を霊璽に移すための儀式になります。
葬場祭というのは仏式で言うところの葬儀や告別式に該当し、その後に行う火葬祭はその文字の通り、火葬を行う儀式のことを言います。

通夜祭のタイムスケジュール

一般的な通夜祭のタイムスケジュールを紹介します。

15:00 自宅から出棺し寝台車に乗せて式場に出発します。
16:00 式場に到着
式場に着いたら生花の札や各施設の確認をしましょう。
17:00 受付係の集合
葬儀の受付などの係りの方に集合してもらい、仕事の内容などを説明します。
17:15 親族集合
親族の方々に記帳してもらいます。
17:30 神職参進
神職さんが式場に入場します。
18:00 修祓の義
ここではお祓いを行います。
18:02 祭主一拝
祭主に合わせて礼をします。
18:04 遷霊の儀
メインのイベントになり、会場内の明かりが消えて厳かにスタートします。
18:10 献饌の儀
神へのお供えをしたり、様々なものを飾ったりします。
18:12 玉串奉奠
喪主、遺族、親族、会葬者そして-最後に祭主が行います。
玉串を捧げた後は、2礼2拍手1礼をして故人を偲びましょう。
18:30 撤饌の儀
ここではお供えものを下げますが、神葬祭で使う際はそのままにしておきます。
18:43 祭主一拝
ここでも祭主に礼をします。
18:45 神職退下
神職が退場します。
19:00 閉式の挨拶
閉式後、喪主は係りの方にお礼をしましょう。
19:05 通夜振る舞い
20:30 解散

以上が、通夜祭の流れとタイムスケジュールになります。

通夜祭の挨拶

通夜祭では喪主が挨拶するのが一般的になり、その際に行う挨拶の例を紹介します。

挨拶の例1

「本日はお忙しい中、このようにご丁寧にお悔やみをくださいまして、誠にありがとうございました。
生前は、格別のご厚情をたまわりまして、本人も大変感謝しておりました。
ここに深く御礼申し上げます。
なお、明日の葬儀と告別式は○○時から行いますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
本日は本当にありがとうございました。」

挨拶の例2

「本日は、ご多用にもかかわらず、亡き夫○○のために、通夜祭にご参列くださいまして誠にありがとうございます。
○○もこのように皆様に見守られて喜んでいるのではと存じます(この間に故人の思い出話などを語る人もいるようです。
)明日の葬儀は○○時からの開催となっておりますので、よろしくお願いいたします。
なお、ささやかではございますが、別室に粗茶を用意しておりますのでどうぞ召しあがりください。
またその際は、父の在りし日の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
今日は本当にありがとうございました。」

通夜祭での挨拶は様々ありますので、遺族によっても異なります。
初めて喪主を務める方は大変かもしれませんが、当日に間違えることがないように、事前にしっかり練習しておくと良いでしょう。
また挨拶例は他にもありますので、参考にするといいでしょう。

通夜祭は神道で行うお通夜のことを言います。
通夜祭を行う際には、一般的な流れとタイムスケジュールを把握しておけば、当日は慌てることなく進行できます。
また喪主の方は、通夜祭で行う挨拶もきちんと行いましょう。

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