貯蓄性がある保険についてメリットとデメリットを理解しておこう!

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貯蓄性がある保険についてメリットとデメリットを理解しておこう!

保険には「貯蓄型」と「掛け捨て型」がある

「貯蓄型」と「掛け捨て型」?

貯蓄性のある保険の種類として終身保険や年金保険、養老保険、学資保険といったものがあります。
保険料を積み立てつつ、保障にプラスして満期がきたり解約したときにお金を受け取れるような保険を「貯蓄型の保険」といいます。
保険には「貯蓄型保険」の他に、定期保険という「掛け捨て型保険」があります。
「掛け捨て型保険」では支払った保険料が戻ってこないものが多く、そのために貯蓄型の保険のように解約した時に損をするといったことを考える必要がありません。
反面、貯蓄をメインに考えた場合はどうしても終身保険などの「貯蓄型保険」から選ぶことになります。
保険は一度加入してしまうと、簡単には解約できないというか、解約することでそれまでの保険料が無駄になってしまうことも多く、結果的に保険の見直しがしにくくなるといったことが起こりがちです。
そのことからしても、自分自身の考えにあった保険に加入することが、いかに大切だということかが分かります。
保険で貯蓄型を選ぶとき、実は何となく生命保険と貯蓄と両方を兼ねてるからという理由だけで、それほど深く考えないで加入してしまう人も多いようです。
しかし、生命保険をメインにしたいのか貯蓄をメインにしたいのかで、数多くある貯蓄型保険の選び方が違ってきます。

貯蓄型保険に適した人とは?

資産運用が苦手な人や、保障にプラスして少しでも貯蓄になればという人にとって理想的な保険だといえます。
また、積み立てる保険料は給与や口座から自動的に天引きされますから、貯蓄への意識はなくても気が付いたら貯まってしまうという保険です。
それに、途中で解約すればそれまでの支払額を下回る結果となるため、良い意味でやめることができずに貯めることができます。
貯金をしてもすぐに使ってしまうといった人にもおススメかもしれません。

貯蓄性のある保険のメリット

病気やケガなど、いざという時に保険料を受け取れる他に、満期時や解約時に返戻金としてお金が戻ってくるという利点があります。
保険の種類や解約時期、保険料支払い方法などで解約返戻金は違いますが、支払った金額以上に戻ってくる場合もあります。
例えば、110%の低解約返戻金型終身保険で毎月1万円を30年間払い続ければ、360万円支払うことになります。
しかし、30年後には110%の商品ですから360万×110%で396万円の返戻金が受け取れます。
ざっと見ると30年で36万円の純利益ということですから、利益だけを考えるとそれほど大きくないかもしれません。
しかし、貯蓄性と保障が同時に受けられるというメリットがあります。

貯蓄性のある保険のデメリット

掛け捨て型の保険に比べると、貯蓄型である分月々の保険料が高くなります。
これは当然のことですが、保障と貯蓄の両方をかけているわけですから、その分余計に資金を用意する必要があります。
また、保険期間中に解約すると、その時点での解約返戻金に利子がつきませんから、基本的に解約返戻金は支払ってきた保険料を下回る額しか戻ってきません。

低解約返戻金型終身保険とは?

低解約返戻金型終身保険?

貯蓄型保険の「低解約返戻金型終身保険」というものがあり、これは固定された積立金を払っていくことで、お金が増えて死亡保障もあるという終身保険の一種です。
保険料払込期間中の解約返戻金が低いのですが、その代わりに保険料が安く設定されています。
保険料を設定した期間まで払い込むことで、お金が増えますが払込期間中に解約してしまうと返戻金は少なくなるのは通常の終身保険と同じです。

低解約返戻金型終身保険の特徴

名前の通り、解約返戻率が低いのが特徴ですが、これは保険料を全て払い込むまでで、保険料を全て払い込めば解約返戻率がかなり高くなります。
だいたい60~65歳まで保険料を払い込みますが、その後は大幅に返戻率が上がりますから、低解約返戻金型終身保険は長期的な資産運用に適しているといえます。

低解約返戻金型終身保険のメリット

通常の終身保険では死亡保障しか対応していませんが、低解約返戻金型終身保険では病気や介護などに手厚く対応しています。
支払い満了までは確かに低金利で解約返戻金も少ないですが、支払い満了時には一気に解約返戻金が戻ってきます。
例えば60歳までの支払期間で低解約返戻金型終身保険に加入した場合、59歳での解約返戻率は70%ですが、60歳になれば100%になるのが低解約返戻金型終身保険のイメージです。
それから、低解約返戻金型終身保険は通常の終身保険に比べて保険料が安いというメリットがあります。
また、これは低解約返戻金型終身保険に限りませんが、途中解約した時に受け取った返戻金は一時所得として受け取れますから、その金額が50万円を超えなければ非課税となります。
また、保険金を受け取った場合、それが遺残扱いになれば受け取った金額によって非課税となります。
非課税の限度額は法定相続人×500万円です。

低解約返戻金型終身保険のデメリット

まず満了時期まで返戻率が低いということです。
支払い返戻率が低いということは、お金が貯まりにくいということと、早く解約するほど返戻金が少ないですからそれだけ損をするということです。
毎月の支払額が少ないので、お金が貯まりにくいのは仕方ないのですが、それに加えて途中解約でのデメリットが大きいことを考えておかなければなりません。
途中解約によるデメリットがあることで何かの時に現金化しにくいため、それを見越した日頃からの貯蓄を考慮する必要があります。
そうしたデメリットから、低解約返戻金型終身保険は他の保険よりもいざという時の保険の見直しがしにくいといった面が大きいです。
一旦加入してしまったら、長期間の保険料を払い続けることになりますから、途中で解約して保険を見直そうとするとどうしても損をしてしまいます。
しかし、そうした途中解約のデメリットを踏まえたうえで、満了時期までの支払いを続けていけば、死亡保障や病気やケガの保障があってしかも返戻金も一気に加算されますから、将来的には有利な保険であるといえます。
貯蓄型保険には、そうした多くの種類の保険がありますから、その人の事情や収入に見合った保険の選択をすることが損をしない保険選びとなります。

貯蓄性のある保険を選ぶ時の注意点

掛け捨て型保険と比べて、貯蓄型保険には多くの種類があります。
自分の収入や生活に見合った保険に加入することで、将来の不安をなくしたり、知らず知らずにお金が貯まったりします。
貯蓄型保険のメリットばかりに目を向けていると、契約後になって慌てるといったこともあるかもしれません。
保険を契約する時期は若くて、なかなか保険のことや将来のことを綿密に考えずに保険会社の勧めに乗ってしまいがちです。
確かに保険に関しては、その道に詳しい人特に保険会社の方に聞くのが分かりやすいですが、いざ契約というときは迷ってしまいがちです。
デメリットで書いたように途中で解約する場合、解約返戻金が支払い済みの総額よりも少なくなってしまうケースがあります。
保険料が高いから払い続けるのが困難になったという声もあるようですから、加入前によく調べておくことがいかに重要かがわかります。
貯蓄型の保険を検討する際は、収入面から無理のないような保険料の支払いにしなければなりません。
色々な事情で収入が減ったり急な出費があっても、対応できるような支払額に設定することが重要なポイントになるでしょう。

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