お葬式の挨拶や位牌、お墓などについて

お金と生活 -Money&Life-

お葬式の挨拶や位牌、お墓などについて

以前と異なり、最近は葬儀の形式も様変わりしています。
家族や親族などで行う家族葬や、形式にとらわれることのない自由葬を選ぶ家族も増えていることからもそれが解かります。
その際に気になるのが、お葬式の挨拶や位牌、お墓などではないでしょうか?

自由葬の挨拶例

自由葬の挨拶例

一般葬と同じように、自由葬でも挨拶を行うシーンは必ずと言って良いほど存在します。
この挨拶の対象になるのが親族と参列者ですので、それぞれに対して気持ちが伝わるように行う必要があります。
お通夜やお葬式で挨拶する際には、次の内容を含むようにしましょう。

また重ね言葉は避けるようにしましょう。
これは不幸を繰り返さないという意味がありますが、重ね言葉を使用したからと言って本当に悪いわけではありません。
これは厳しい形式にこだわった場合になりますので、状況によって判断することが大切です。
迷ったときは、葬儀会社のスタッフや家族に相談してみるといいでしょう。
形式も大切ですが、それ以上に参列していただい方への感謝の気持ちの方が重要です。
ちなみに重ね言葉としては、重ねて、いよいよ、重ね重ね、重々、ますます、続いて、再び、再度、引き続き、返す返すなどが該当します。

自由葬の挨拶のポイント

自由葬の挨拶では、一般葬のようにあまり深く考える必要はありません。
「本日は、お忙しいところご参列くださいましてありがとうございます」などの形式的なものではなく、もっとシンプルに発言することが大切です。
「皆様に見送られて故人もきっと喜んでいることでしょう」、「ご参列くださり誠にありがとうございました」などのように短いものでも構いません。
難しい長文や言い回しなどにこだわらず、自分の言葉で感謝の気持ちを素直に伝えることを心掛けましょう。

自由葬の位牌

一般葬では位牌を作るため自由葬のケースも気になるところですが、位牌は必ず作る必要があるのかを知っておく必要があります。
葬儀を行ったら位牌は必ず作る必要がある、という認識の方も少なくはありませんが、実際は異なります。
位牌については生前に本人がいらないと意思表示をしていれば、特に作る必要はありません。
ただその後の供養の方法が分からない、あるいはきちんと故人の供養ができているかが心配だという方は、作った方が良いのかもしれません その辺りは、家族としっかり協議して決めるようにしましょう。

位牌というのは、遺族の心の拠り所になるなどの役割もあります。
そして位牌を作り場合には、その期間も気にしなければなりません。
本位牌については、四十九日までの法要までに用意するのが一般的です。
四十九日を過ぎてしまうと、仏のいる場所に故人の霊が向かうとされていることに由来します。
そのため四十九日を行うタイミングに合わせて、故人の魂を移す位牌を用意しているのです。

また四十九日までに用意できないときは、納骨時や百か日法要などに合わせて作ることもできます。
位牌については自由葬も同じですので、位牌の用意は早めに準備することが求められます。
ただ自由葬には決まった方法がありませんので、それぞれの家族に合った方法も選択できるでしょう。
故人の好みに合わせて作ることも可能ですので、世界に一つしかない位牌を作ってみるのもいいと思います。

自由葬とお墓

自由葬とお墓

自由葬を行うときに、お墓はどうなるのでしょうか? 自由葬であっても一般葬のようにお墓を建てることは可能ですが、お墓を必要としない家族もいるようです。
お墓を建てたい場合と、必要ない場合とに分けて紹介していきます。

無宗教でお墓を建てたい場合

無宗教葬であっても、お墓を建てたいという家族もいます。
お墓を建立するためには、仏教や神道に属することが前提と思われがちですが、実際はそうではありません。
無宗教の人であっても、公営や民間の霊園を利用することでお墓を建てることは可能となります。
その際のお墓のデザインは自由であり、故人の好みなどが優遇されることがあります。
ギターやピアノ、バスケットボールやサッカーボールなど、生前に故人が好きだったものを墓石に刻んだりすることも可能です。
また可愛いらしいハートの形や文字、絵を刻んだりする家族もいるようです。

お墓自体は自由に建てることができますが、注意する点もあります。
特に気をつけなければいけないのが、対象となる霊園への事前確認です。
寺院が運営・管理しているという霊園もあり、その場合は同じ宗教宗派に限っている場合や檀家になることがお墓建立の条件になっているケースもあるからです。
ただすべてがそういうわけではなく、無宗教を含んだすべての方が利用できるところもあります。
そのためまずは確認を行い、宗教に関係なければそれぞれが希望する地域や予算に見合った場所を探してみましょう。

開眼供養

お墓を建てる際に、開眼供養についても考慮する必要があります。
開眼供養というのは、仏像を建立する際に最後の作業として目を描き入れ、魂を入れる儀式のことです。
この儀式にちなみ、新しく購入したお墓にお坊さんが読経で魂入れする行為も開眼供養と呼ばれています。
開眼供養を実施している宗派の場合は、納骨前にこの供養を行うところもあります。
また浄土真宗などは開眼供養を行わない宗派も存在しており、無宗教の方でも霊園でお坊さんを紹介してくれるところもあるようです。
霊園の中には開眼供養や納骨についての規定を設けていることもありますので、希望される方は霊園に問い合わせておきましょう。

戒名

一般葬では改名を行いますが、自由葬ではどうなっているのでしょうか? 自由葬には必ずしも戒名が必要なわけではありませんので、その辺りは家族で協議して決めましょう。
これは墓石についても同じであり、墓石に戒名を刻むのではなく家族へのメッセージや生前の名前など、様々な選択肢があります。
ただ葬儀は無宗教葬で行っていても、近くの菩提寺に納骨したいという方は開眼供養を含んだ戒名が必要になる場合もありますので相談しみるといいでしょう。
宗派や戒名の内容によっても異なりますが、改名には手数料が必要ですので注意する必要があります。

無宗教でお墓を建てない場合

無宗教者でお墓は必要ないという方は、火葬後の遺骨をどうするのかを決めておく必要があります。
納骨の方法は色々とありますので、その中から自分たちに合った方法を選択しましょう。
具体的には以下の方法が挙げられます。

散骨・自然葬

散骨はその言葉通り、火葬後の遺骨を粉砕することなく山や海に撒いたりする方法です。
他にも樹木葬にするなど、自然葬を選択する家族も増えています。
散骨や自然葬であれば場所を自由に選べ、お墓を購入する費用やお墓の管理をする必要がないなどのメリットがあります。
しかし、その場所が私有地である場合は事前許可が必要ですし、海で行うときは船をチャーターするなどの手間や手続きが必要です。

手元供養

故人の遺骨や遺灰を自分たちの手元に置きたい方は、この方法がおすすめです。
手元供養のための美しい骨壷なども用意されていますので、興味がある方はチェックしておきましょう。

自由葬は一般葬と同じように挨拶を行う必要がありますが、その際は形式にとらわれることなくシンプルに表現することが大切です。
また位牌やお墓も作ることができますが、その点の決まりごとなどは特にありません。
大切なのは故人の気持ちですので、家族で協議してから決めるようにしましょう。

サイトカテゴリー

お金について
貯蓄について
仕事とお金について
結婚とお金について
家と車とお金について
保険とお金について
会社とお金について
老後とお金について
葬儀とお金について