エンゼルケアで行うクレンジングや、ケアを行うタイミングについて

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エンゼルケアで行うクレンジングや、ケアを行うタイミングについて

エンゼルケアでは死者の顔をキレイにすることから始まりますが、その際に行うのがクレンジングです。
クレンジングをすることで、その後の保湿効果も高くなります。
エンゼルケアで行うクレンジングや、ケアを行うタイミングについて紹介していきます。

エンゼルケアとクレンジング

エンゼルケアとクレンジング

医療機関で行うエンゼルケアの中にクレンジングがありますが、このクレンジングによって遺体に付いた汚れを取り除きます。
またクレンジングの後に保湿ケアを行うことで、エンゼルメイクもしやすくなります。
クレンジングと保湿ケアは、以下の手順で行います。

① 洗浄剤によってきめ細かい泡を作り、それを顔全体に塗布します。
これはオイルやクレンジングクリームなどでも代用できます。
このようなきめ細かい泡を作って皮膚の上に乗せることで、毛穴の隅々までに洗浄成分が行き渡ります。
さらに洗い流しやすく、拭き取りも簡単です。
② 洗浄剤を塗布した後は、タオルで押さえながら拭きます。
摩擦刺激によって皮膚の表面にキズが付く可能性がありますので、皮膚に負担をかけないように押さえる必要があります。
③顔のぬめりがなくなったら、保湿ローションをタップリ塗布します。
遺体によく見られる乾燥を防止するため、ここではローションをたっぷりと塗布することが大切です。
遺体の乾燥

遺体は、元々乾燥しやすいので注意しておきましょう。
全体的に乾燥しやすいですが、その中でも眼や口唇、鼻など臥位になったときに最も上側にくる部分は重力によって水分が下に移動することから、特に乾燥しやすくなります。
その際に鼻先や口唇は細かく萎縮(生前の半分程度の厚さ)し、眼や口などは萎縮すると開いてしまうことがあります。

このような状態を見ても分かるように、遺体は生前とはまったく別の顔になってしまいます。
そして一度その状態になると、元に戻すことはできません。
そのため乾燥予防はとても大切な作業と言え、必ず行う必要があるケアなのです。
乾燥防止はどこにいてもできますので、クレンジングと一緒に行うようにしましょう。

クレンジングとマッサージ

亡くなった患者さんの中には長期安静をした人も多く、その場合は洗顔をしていないこともあって皮膚に汚れが付いていることがあります。
そのためエンゼルケアでは、しっかりとクレンジングを行わなければなりません。
専用のクレンジングクリームを用いて行いますが、清拭だけでは取り除けなかった皮脂などの汚れもキレイに取り除きましょう。
クレンジングには様々な方法がありますが、その際にはマッサージもおすすめです。
マッサージをするような感じで行うことで、故人の顔のこわばりが取れて穏やかな表情になるからです。

クレンジングマッサージの手順

クレンジングマッサージは、以下の方法で行いましょう。

保湿の手順

皮膚は急激に乾燥しますので、クレンジングの後は十分な保湿が必要となります。
保湿の方法にも色々とありますが蒸しタオルなどで顔を温めてあげると、皮脂やタンパク質などのクレンジング効果が期待できます。

以上がクレンジングマッサージの手順となります。
クレンジングとマッサージを一緒に行うことで、よりキレイな見た目にすることができます。

エンゼルケアは葬儀社に依頼する?

葬儀社に依頼?

エンゼルケアは、通常はお世話になった医療機関で行ってもらえますが、自宅で亡くなった場合は難しいこともあるでしょう。
ケア自体は家族でもできますが準備をする物が多いため、面倒に感じる遺族もいるかもしれません。
そんなときはお葬式をお願いする葬儀会社など、専門業者へ依頼することも可能です。

葬儀会社の中には葬儀の一環として、このエンゼルケアのサービスを提供しているところもあります。
もちろんサービス内容や料金は葬儀会社によって異なりますので、安いところもあれば高いところもあるでしょう。
そのためエンゼルケアを葬儀会社に依頼する際は、事前にそれぞれのサービス内容を確認しておく必要があります。
その場合は1社だけではなく、複数の業者を比較検討して決めることをおすすめします。

エンゼルケアを行うタイミングは?

エンゼルケアを行うタイミングですが、一般的には人が亡くなった後すぐに処置することがほとんどです。
当然のことですが、エンゼルケアは早ければ早いほど処置がしやすくなります。
医療機関によって実際に行われるタイミングは異なりますが、通常は遺族と故人との最期のお別れが終わった後に行っています。
医療機関や介護施設などの現場であれば、人が亡くなってすぐの方が医師や看護師も一緒ですので医療処置もしやすいはずです。

エンゼルケアの注意点

エンゼルケアは人が亡くなったタイミンを見計らって行うことがほとんどですが、その際は以下の点に注意をしましょう。

家族の希望が優先される

エンゼルケアを行う際には、家族の希望を最優先にして行うことが大切です。
エンゼルケアは故人に対して行う医療処置になりますので、家族の意思が最も優先されます。
というのも実際のケアにはエンゼルメイクや衣服の着替えなど、遺族の意思が左右される行為もあるからです。
家族からの要望が特になければいいのですが、遺体に着せる物やエンゼルメイクなどについて希望がある際は、できるだけ家族の要望に応えることが大切です。

そのため家族も衣服やメイクについて何かしらの希望があるときは、早めに医師や看護師に相談しておきましょう。
ただエンゼルケアでは、最初に挿入物の抜去や創傷の処置などの清拭がありますので、家族がケアに参加するのはその後からの方が良いでしょう。
また特定の宗教に属している方は、その宗教上のルールなどに配慮したケアを行う必要がありますので、事前に相談をすることが必須となります。

瞼が開いたままの状態は、化粧道具のアイプチがおすすめ

遺体の中には瞼が開いたままで、なかなか閉じないことがあります。
その場合はティッシュなどを利用して閉じる方法もありますが、遺体に異物を挟むのはあまり良いことでもなく、家族は抵抗を感じるはずです。
そのため遺体の開いた瞼を閉じる際は、化粧道具のアイプチを利用しましょう。
これにより、瞼を自然に閉じることができます。
万が一のときに備えて、用意しておくと良いでしょう。

エンゼルケアでは、最初に遺体の顔をキレイに整えることから始まります。
またその際は乾燥を防ぐために、保湿ケアも行うことになります。
このエンゼルケアを行うタイミングは、人が亡くなった後にすることがほとんどです。
医療機関以外に葬儀社でもエンゼルケアのサービスを提供しているところもありますので、確認をしておきましょう。

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